皆さん、3月ももう後半ですね。
お変わりありませんか?
さて、最近色んな方から『花粉症のセルフケア』についてのお問い合わせが増えています。
何でも今年は花粉やら黄砂の量が例年よりかなり多いのだとか💦。
実は僕自身も花粉症です😅。
4~5年前頃までは春になるとひどい症状で、鼻やら目やらにつける薬は毎年欠かせませんでした。
そこでいろいろ研究・工夫した結果、今でも時々目がかゆくなったりくしゃみが連発する事もありますが、以前に比べて大分症状が軽くなりました。
・・・という訳で今回のテーマは
花粉症・アレルギーを手なずけるお話
です。
目次:
【そのつらい症状は花粉症のせいだけなのか】
【なぜ『皮膚』と『腸』のケアなのか】
【皮膚をケアする】
【腸をケアする】
【アレルギー症状に効くツボの刺激】
【自律神経の調整】
【まとめ】
【そのつらい症状は花粉症のせいだけなのか】
そもそもこの時期の目のかゆみ、止まらない鼻水、くしゃみの原因は本当にただ『花粉』のせいなんでしょうか。
僕自身もそうでしたが多くの方が、実は『寒暖差アレルギー(温度差がありすぎる季節に起きる、アレルギーに良く似た症状)』だったり『自律神経の乱れ』だったりが重なってそういった症状になる『原因複合型』である事が多いと思われます。
(もちろん本当に純粋な花粉アレルギーの場合もありますが。)
もし皆さんがお医者様からのクスリを飲んだり花粉対策グッズ(鼻うがい薬やマスクなど)だけで症状が改善しないのであれば、それは『原因複合型』である可能性があります。
東洋医学では原因はどうあれ、『花粉症のようなアレルギー症状』(この記事では以後略して『アレルギー症状』と呼ばせて頂きます。)を治す場合、全て体のバランスを整える事を重視します。
方法は主に2つ
『皮膚』と『腸』のケア
です。
【なぜ『皮膚』と『腸』のケアなのか】
人が生きていくうえでは欠かせないものの1つが『免疫力』。
病原菌や外部環境の変化などに負けない体を維持するための大切な力です。
しかし何らかの原因で『免疫の暴走(=本来有害物質だけを攻撃する免疫細胞が、有害でない自分自身の細胞まで攻撃する事)』が起きると、これがアレルギー症状を引き起こすと言われています。
そして免疫の中心になる臓器は
『皮膚』と『腸』
です。
『皮膚』は体の外からの刺激から体の中を守ってくれる最前線のガードマン。
『腸』は腸内環境という言葉が最近よく話題になりますが、腸内にいるたくさんの微生物が人間と共生して、消化を助けたり病原菌を攻撃してくれたりしています。
さらにアレルギーの原因である『免疫の暴走』を抑える『制御性T細胞』も腸の中に集まっているんです。
つまり花粉症でも他のアレルギーでも『免疫』とかかわりの深い『皮膚』と『腸』のケアがとても大事という訳ですね。
【皮膚をケアする】
さて皮膚のケアですが、おすすめポイントは2つです。
1、顔を保湿し、温める。
顔はどんなに寒くても暑くても、めったな事じゃ外出先でも寝てる時も布で隠しませんよね。(一部例外を除いて)
という事は、どれだけ外気の変化やら紫外線、花粉などの影響をうけているのかという事です。
実際くしゃみが出たり目がかゆくなり易いのは朝起きがけだったり、外から家に入ってきた時が多いのではないでしょうか。
寒いところから温かい部屋に戻ると良く鼻水や涙が出てきませんか?
あれと同じですね。
ひょっとしたらマスクをするのがアレルギーに良いのは、花粉やら黄砂を防ぐというより顔が温まるからなのかもしれません。
・・・で、ここからは顔のケアの仕方のご紹介です。
・蒸しタオルを顔にかぶせる。
家でケアする場合、一番のおすすめは蒸しタオルを顔にかぶせる事です。
タオルを蒸すスチーマーが無ければお湯で洗って絞ったタオルでも構いません。
しばらく顔にかぶせておくとアレルギー症状が軽くなっていると思います。
(冷めたらそのままにしておくと顔が冷えますので、温かいうちだけかぶせましょう。)
・保湿クリームを塗る。
乾燥して荒れた肌は充分な保護力を発揮できません。
女性は化粧品などで肌を保護する方も多いと思いますが、男性も保湿クリームなどを顔周りに塗って皮膚を保護したほうが良いです。
・手のひらで温める
手のひらをこすり合わせて温めた後、顔を両掌で覆うようにします。
ぴったり顔に手を付けずに、少し離してじわーっと温かさを感じてみます。
外出先でのちょっとしたアレルギー症状は軽くなると思います。
・乾布摩擦
これ、昭和生まれの方ならご存知だと思いますが、昔お年寄りが裸になってタオルで体中をゴシゴシこすってた、アレです。
但し現代では強くこするのではなく、柔らかいタオルで優しくこするのが大事と言われてます。
肌触りの良いタオルで顔から首筋にかけて優しく、気持ちよくこすってみてください。
自律神経を整える効果も期待できます。
2、耳を温める
顔のケアにも関連するのですが、実は一番外気の影響を受けやすいのは『耳』。
特に短髪で耳が露出されている方の場合、朝方の冷気や日中の暖気をもろに受け止めてしまいます。
そして耳の冷えはそのまま鼻や目にも影響するんですね。
是非アレルギー症状が気になったときは耳に触ってみてください。
冷たかったらしばらくもみほぐしたり手で温めるなどすると、症状が和らぐと思います。
【腸をケアする】
次に腸のケアですが、こちらもおすすめポイントは2つです。
1、冷たい物を控える
お花見などで、そろそろ冷蔵庫で冷やしたビールが飲みたくなる方も多いかもしれませんが、アレルギーのある方は冷たいものは控えた方が良いです。
腸が冷えると腸内環境が乱れやすくなり、丁度よい免疫とその抑制のバランスが取れなくなる恐れがあるんですね。
僕自身アイスクリームが大好物で以前は真冬でも食べたりしてたんですが、それをやめてからアレルギーの症状が大分なくなりました。
2、善玉菌を増やす食生活
腸内環境を整えるのに、当然のことですが善玉菌を増やすのが有効です。
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品を普段から積極的に食べると良いと言われます。
そして食物繊維をしっかり摂る事。
食物繊維は善玉菌のエサになるだけでなく、悪玉菌と腸内の有害物質を減らしてくれるそうです。
【アレルギー症状に効くツボの刺激】
少し専門的になりますが、僕ら鍼灸師がアレルギー症状の治療に使う『ツボ』をご紹介します。
1、耳つぼ
下の図は鍼灸師が治療で使う『耳つぼ』を表した図です。
このうち図のピンク色でマークした『外鼻』『縁中』『肺』『風渓』のツボへの刺激はアレルギー症状を和らげると言われてます。
指先で押すようにしたり、つまようじの尖ってない方の先で押して刺激すると効果的です。
2、顔のツボ
顔にもおすすめのツボがいくつかありますのでご紹介しますね。
目のかゆみや涙が止まらない時にお勧めなのは下の図の通り
『晴明』『攅竹』『魚腰』『糸竹空』『承涙』『瞳子髎』『太陽』
のツボ押しです。
又鼻水やくしゃみに効くのは下の図の
『迎香』(頬のしわと小鼻がぶつかるところの窪みにあります)
のツボ押しです。
3、手足のツボ
手足には胃腸の調子を整えるのに効果的なツボがあります。
手は下の図の『合谷』
足のツボは下の図の『足三里』(スネの骨の指一本分外側、膝のお皿の下端から指4本分下にあります。)
ここを指圧したりお灸したりするのが効果的です。
ちなみに『足三里』は万病に効くと言われるツボ。
現代ではアフリカ南部の結核予防に『足三里』のお灸を広めて、絶大な効果を上げているそうです。
(ひょっとしたら新型コロナの感染予防にもなるかも!?)
【自律神経の調整】
又、自律神経の乱れもアレルギー症状の原因の一つと言われます。
自律神経の整え方については以前記事にしましたので、宜しかったらこちらをご覧ください。
【まとめ】
今回は
花粉症・アレルギーを手なずけるお話
をテーマにしてみました。
一般的に見て西洋医学的な症状を抑え込むような方法に対して、東洋医学では体・気候・花粉などの要因とバランスを取るという方法を取ります。
スパッと切れ良く症状が改善するというよりは、ちょっとくしゃみも鼻もでるけどそれほどじゃないというふうな、じわーっと感じる効果が出てくるんですね。
ですからあまりひどい時はお医者様に相談してお薬を服用するようにしてください。
くれぐれもご無理はなさらないように。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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お変わりありませんか?
さて、最近色んな方から『花粉症のセルフケア』についてのお問い合わせが増えています。
何でも今年は花粉やら黄砂の量が例年よりかなり多いのだとか💦。
実は僕自身も花粉症です😅。
4~5年前頃までは春になるとひどい症状で、鼻やら目やらにつける薬は毎年欠かせませんでした。
そこでいろいろ研究・工夫した結果、今でも時々目がかゆくなったりくしゃみが連発する事もありますが、以前に比べて大分症状が軽くなりました。
・・・という訳で今回のテーマは
花粉症・アレルギーを手なずけるお話
です。
目次:
【そのつらい症状は花粉症のせいだけなのか】
【なぜ『皮膚』と『腸』のケアなのか】
【皮膚をケアする】
【腸をケアする】
【アレルギー症状に効くツボの刺激】
【自律神経の調整】
【まとめ】
【そのつらい症状は花粉症のせいだけなのか】
そもそもこの時期の目のかゆみ、止まらない鼻水、くしゃみの原因は本当にただ『花粉』のせいなんでしょうか。
僕自身もそうでしたが多くの方が、実は『寒暖差アレルギー(温度差がありすぎる季節に起きる、アレルギーに良く似た症状)』だったり『自律神経の乱れ』だったりが重なってそういった症状になる『原因複合型』である事が多いと思われます。
(もちろん本当に純粋な花粉アレルギーの場合もありますが。)
もし皆さんがお医者様からのクスリを飲んだり花粉対策グッズ(鼻うがい薬やマスクなど)だけで症状が改善しないのであれば、それは『原因複合型』である可能性があります。
東洋医学では原因はどうあれ、『花粉症のようなアレルギー症状』(この記事では以後略して『アレルギー症状』と呼ばせて頂きます。)を治す場合、全て体のバランスを整える事を重視します。
方法は主に2つ
『皮膚』と『腸』のケア
です。
【なぜ『皮膚』と『腸』のケアなのか】
人が生きていくうえでは欠かせないものの1つが『免疫力』。
病原菌や外部環境の変化などに負けない体を維持するための大切な力です。
しかし何らかの原因で『免疫の暴走(=本来有害物質だけを攻撃する免疫細胞が、有害でない自分自身の細胞まで攻撃する事)』が起きると、これがアレルギー症状を引き起こすと言われています。
そして免疫の中心になる臓器は
『皮膚』と『腸』
です。
『皮膚』は体の外からの刺激から体の中を守ってくれる最前線のガードマン。
『腸』は腸内環境という言葉が最近よく話題になりますが、腸内にいるたくさんの微生物が人間と共生して、消化を助けたり病原菌を攻撃してくれたりしています。
さらにアレルギーの原因である『免疫の暴走』を抑える『制御性T細胞』も腸の中に集まっているんです。
つまり花粉症でも他のアレルギーでも『免疫』とかかわりの深い『皮膚』と『腸』のケアがとても大事という訳ですね。
【皮膚をケアする】
さて皮膚のケアですが、おすすめポイントは2つです。
1、顔を保湿し、温める。
顔はどんなに寒くても暑くても、めったな事じゃ外出先でも寝てる時も布で隠しませんよね。(一部例外を除いて)
という事は、どれだけ外気の変化やら紫外線、花粉などの影響をうけているのかという事です。
実際くしゃみが出たり目がかゆくなり易いのは朝起きがけだったり、外から家に入ってきた時が多いのではないでしょうか。
寒いところから温かい部屋に戻ると良く鼻水や涙が出てきませんか?
あれと同じですね。
ひょっとしたらマスクをするのがアレルギーに良いのは、花粉やら黄砂を防ぐというより顔が温まるからなのかもしれません。
・・・で、ここからは顔のケアの仕方のご紹介です。
・蒸しタオルを顔にかぶせる。
家でケアする場合、一番のおすすめは蒸しタオルを顔にかぶせる事です。
タオルを蒸すスチーマーが無ければお湯で洗って絞ったタオルでも構いません。
しばらく顔にかぶせておくとアレルギー症状が軽くなっていると思います。
(冷めたらそのままにしておくと顔が冷えますので、温かいうちだけかぶせましょう。)
・保湿クリームを塗る。
乾燥して荒れた肌は充分な保護力を発揮できません。
女性は化粧品などで肌を保護する方も多いと思いますが、男性も保湿クリームなどを顔周りに塗って皮膚を保護したほうが良いです。
・手のひらで温める
手のひらをこすり合わせて温めた後、顔を両掌で覆うようにします。
ぴったり顔に手を付けずに、少し離してじわーっと温かさを感じてみます。
外出先でのちょっとしたアレルギー症状は軽くなると思います。
・乾布摩擦
これ、昭和生まれの方ならご存知だと思いますが、昔お年寄りが裸になってタオルで体中をゴシゴシこすってた、アレです。
但し現代では強くこするのではなく、柔らかいタオルで優しくこするのが大事と言われてます。
肌触りの良いタオルで顔から首筋にかけて優しく、気持ちよくこすってみてください。
自律神経を整える効果も期待できます。
2、耳を温める
顔のケアにも関連するのですが、実は一番外気の影響を受けやすいのは『耳』。
特に短髪で耳が露出されている方の場合、朝方の冷気や日中の暖気をもろに受け止めてしまいます。
そして耳の冷えはそのまま鼻や目にも影響するんですね。
是非アレルギー症状が気になったときは耳に触ってみてください。
冷たかったらしばらくもみほぐしたり手で温めるなどすると、症状が和らぐと思います。
【腸をケアする】
次に腸のケアですが、こちらもおすすめポイントは2つです。
1、冷たい物を控える
お花見などで、そろそろ冷蔵庫で冷やしたビールが飲みたくなる方も多いかもしれませんが、アレルギーのある方は冷たいものは控えた方が良いです。
腸が冷えると腸内環境が乱れやすくなり、丁度よい免疫とその抑制のバランスが取れなくなる恐れがあるんですね。
僕自身アイスクリームが大好物で以前は真冬でも食べたりしてたんですが、それをやめてからアレルギーの症状が大分なくなりました。
2、善玉菌を増やす食生活
腸内環境を整えるのに、当然のことですが善玉菌を増やすのが有効です。
ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品を普段から積極的に食べると良いと言われます。
そして食物繊維をしっかり摂る事。
食物繊維は善玉菌のエサになるだけでなく、悪玉菌と腸内の有害物質を減らしてくれるそうです。
【アレルギー症状に効くツボの刺激】
少し専門的になりますが、僕ら鍼灸師がアレルギー症状の治療に使う『ツボ』をご紹介します。
1、耳つぼ
下の図は鍼灸師が治療で使う『耳つぼ』を表した図です。
このうち図のピンク色でマークした『外鼻』『縁中』『肺』『風渓』のツボへの刺激はアレルギー症状を和らげると言われてます。
指先で押すようにしたり、つまようじの尖ってない方の先で押して刺激すると効果的です。
2、顔のツボ
顔にもおすすめのツボがいくつかありますのでご紹介しますね。
目のかゆみや涙が止まらない時にお勧めなのは下の図の通り
『晴明』『攅竹』『魚腰』『糸竹空』『承涙』『瞳子髎』『太陽』
のツボ押しです。
又鼻水やくしゃみに効くのは下の図の
『迎香』(頬のしわと小鼻がぶつかるところの窪みにあります)
のツボ押しです。
3、手足のツボ
手足には胃腸の調子を整えるのに効果的なツボがあります。
手は下の図の『合谷』
足のツボは下の図の『足三里』(スネの骨の指一本分外側、膝のお皿の下端から指4本分下にあります。)
ここを指圧したりお灸したりするのが効果的です。
ちなみに『足三里』は万病に効くと言われるツボ。
現代ではアフリカ南部の結核予防に『足三里』のお灸を広めて、絶大な効果を上げているそうです。
(ひょっとしたら新型コロナの感染予防にもなるかも!?)
【自律神経の調整】
又、自律神経の乱れもアレルギー症状の原因の一つと言われます。
自律神経の整え方については以前記事にしましたので、宜しかったらこちらをご覧ください。
【まとめ】
今回は
花粉症・アレルギーを手なずけるお話
をテーマにしてみました。
一般的に見て西洋医学的な症状を抑え込むような方法に対して、東洋医学では体・気候・花粉などの要因とバランスを取るという方法を取ります。
スパッと切れ良く症状が改善するというよりは、ちょっとくしゃみも鼻もでるけどそれほどじゃないというふうな、じわーっと感じる効果が出てくるんですね。
ですからあまりひどい時はお医者様に相談してお薬を服用するようにしてください。
くれぐれもご無理はなさらないように。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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