皆さん、毎日お疲れ様です!

少しづつ外出自粛も解除されてきてますが、患者さんやご高齢者のお世話をされている皆さんはまだまだ気を抜けない事と思います。

どうぞまずはご自身の健康第一でお過ごしくださいね。



さて、今日僕が在宅の患者さんの施術をしていると、TVでラグビーのワールドカップ日本代表のドキュメント番組が流れてました。

ラグビー



昨年の大会の盛り上がりはすごかったですね!
僕も日本代表の試合は泣きながら見てました。(笑)



僕は実は高校の時ラグビーをやってたんですよ。
ポジションは右ウィング。

(都立高校の全然強くないチームでしたけど。)

僕は怪我がすごく多くて(体も大きくなかったんです。身長171cm、体重57kg)仲間からもあきれられてました。悲しい思い出です。(泣)

ただ言い訳させてもらうとですね。
当時のコーチ(チームのOBでした。)の教え方もあんまり良くなかったんじゃないかなぁ…と。

例えばタックル。
(一応説明しますと、ラグビーは直接相手と体がぶつかってもいい珍しい球技ですが、タックルはその『体をぶつけて相手を倒す技術』の事です。)

コーチは「姿勢をなるべく低くして、相手の脚を抱えるようにしながら自分の肩を相手の体に当てて倒す。」と教えてました。

こんな感じ。

タックル普通の

これ写真でちょっと見てもわかると思いますが、どう見たってタックルする方が怪我しそうでしょ。

この画像のあと、きっとタックルしている方の彼は弾き飛ばされてると思います。

素直な僕はこんな教えを忠実に守ってちゃんと怪我しちゃったわけですよ。(笑)

柔術を稽古している今の僕なら、当時の僕にこんな風に教えると思います。

「相手と当たる瞬間は片脚で立つと良いよ!

2良いタックル

こんな感じ。

わかりにくいかも知れませんので、もう一枚。

タックル良い

見やすいように青い線で、片脚一本で立ってる時の重心を書いてみました。

わかりますか?
この画像だとタックルする側が片脚立ちと同じ姿勢になってるんです。

どうですか?両脚で立って相手を抱えようとするより、ちょっと見ただけでもこちらの方が相手に力が伝わりそうに思えませんか?
しかも自分は不安定どころか、見た目よりずっと楽に安定しているように感じているはず。
(この画像では下向いてますが、顔を上げるとベストです。)


中国拳法(太極拳とか)の演武なんか見てると、良く片脚で立ってる時がありますよね。
あれなんか変だなぁと思いませんか?

立ち中国拳法片足

だって普通ならもし片脚でふらふらしてる時に相手が突進してきたら、やばいと思うじゃないですか?

「なんか、カッコつけじゃね?なんて気もしたりして。

…と一応言ってみましたが(笑)、先程のラグビーの画像のように実は片脚で立つのってすごく力が出るんです。

この姿勢で相手が突っ込んできても、ケンケン足でバランスさえとれば、きっと相手が勝手に倒れてくれます。
さすがに中国4千年の歴史で培われただけの事はありますね。

さて片脚立ちは介護の現場ではこんな風に役立ちます。

例1、患者さんの移乗の時。

移乗


この場面今までも何度かお見せしましたが、介護する側の方が一番腰を痛めやすい時だと思いますのでしつこくお伝えします。

普通やる通りに両脚を踏ん張った状態で患者さんを抱え上げようとすると画像のようにどちらにとっても大きな負担になりますよね。

そこで、抱え上げる時に患者さんに対して片脚だけ前に出した姿勢で立って抱えます。

そして片脚立ちになって持ち上げてみます。
始めは前側の脚で支えながら持ち上げて、動作の後半では後ろ側の脚に乗っているようにして。

どうでしょう?いつもより楽に移乗できませんでしたか?


例2、患者さんに寝返り(体位変換)させる時。

体位変換


患者さんが一人では寝返りできない時に補助したり、完全に患者さんの力無しで寝返りをさせる場面も現場ではよくありますよね。

こんな時もいつもやっている寝返り補助動作の時に、片脚立ちをしてみます。

どうでしょう?

これもいつもより断然楽にできたと思います。

他にもお風呂にいれてあげる時、トイレに行かせる時などなどいろいろ応用できるはずです。

そして応用編ですが、これだけやるんじゃなくて、今までお知らせしてきたこと(例えば患者さんと目を合わせるとかオノマトぺをするなど…)を一緒にやるとさらにさらに楽に動作できますよ。

良かったら、是非お試しを~。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。



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